活動報告

[厚労科研]臓器移植後のCOVID-19患者の死亡リスク等に関する論文がAmerican Journal of Transplantation誌に採択されました。

日本医学会連合では、現在、厚生労働行政推進調査事業費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業)「新型コロナウイルス感染症による医学・医療・健康に与えた中長期的影響の調査研究-今後の保健・医療体制整備の観点から-」による研究が行われています。
その研究の一つとして、日本移植学会「日本の臓器移植患者における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の実態把握のための多施設共同レジストリ研究」の論文が「Excess mortality in COVID-19-affected solid organ transplant recipients across the pandemic」としてAmerican Journal of Transplantation誌に採択されましたのでお知らせします。

臓器移植後のCOVID-19患者の死亡リスクは一貫して高く、パンデミック後期にかけてさらに拡大
~ワクチン接種はリスク低下に寄与~

[ポイント]  
・本邦の臓器移植後COVID-19患者1,632人の予後をパンデミック全体にかけて解析。
・臓器移植後患者は一般人口と比較した標準化死亡比が一貫して高く、第6波以降はその差がむしろ拡大。
・効果が低いとされる臓器移植後患者でもワクチンの接種は保護的に働き、60歳以上の高齢者では重症化ならびに死亡リスクが高かった。