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多学会連携による慢性疾患患者の挙児希望を叶えるための横断的指針作成
事業名
日本医学会連合 領域横断的連携活動事業(TEAM事業)
多学会連携による慢性疾患患者の挙児希望を叶えるための横断的指針作成
代表者
日本産科婦人科学会 理事長 加藤 聖子
参加学会
社会部会 | 日本公衆衛生学会 |
臨床内科 | 日本消化器病学会、日本神経学会、日本リウマチ学会、日本先天異常学会 |
臨床外科 | 日本産科婦人科学会 |
その他 | 日本母性内科学会、日本炎症性腸疾患学会 |
事業内容の概略
慢性疾患の治療成績の向上、不妊治療の普及に伴い、慢性疾患を持つ女性の妊娠は重要な課題となっているが、臨床や研究において横断的な取り組みはほとんどされていない。そこで本事業では、慢性疾患患者の診療ガイドラインにおける「妊娠関連項目」の在り方について多分野の学会で検討し、診療ガイドラインの作成・活用の司令塔的存在であるMindsの協力を得て、具体的に妊娠関連項目を作成することができるような指針を示すことを目的として活動する。
具体的には生殖年齢女性患者に好発し、生物学的製剤の登場で治療が大きく変化した膠原病、神経内科、消化器科(炎症性腸疾患)をパイロット的対象として、主な内科・産科教科書、オンライン医学情報データベースのレビューを行い、ガイドラインに掲載されるべき妊娠関連項目としての共通項目と各分野に特化した項目の抽出をおこなう。これらの項目を反映した妊娠項目フォーマットならびにその解説文を作成する。
事業報告
少子化が進行する中、内科的慢性疾患を抱える女性の妊娠に関する医療的支援が十分に整っていないことが課題となっている。治療成績の向上による妊孕性の改善や不妊治療の普及により、妊娠を希望する慢性疾患患者が増えているが、診療ガイドラインには妊娠関連項目が十分に記載されていないことで、実際の妊娠管理において医療者が苦慮する場面は少なくない。この状況を解決するために、妊孕期の女性を診療する機会の多い内科系サブスペシャリティ学会と日本産科婦人科学会、公衆衛生学および先天異常学の専門家が参集し、「慢性疾患患者の挙児希望を叶えるための横断的指針:初版」を作成した。本指針は、妊娠関連項目の記載例やその解説を含み、各領域における診療ガイドライン作成時の参考となる形式で構成されている。今後は他領域にも展開し、内容の充実と標準化を図ることで、慢性疾患患者がより安心して妊娠・出産に臨める医療体制の整備が期待される。