医学会連合の取組み

厚生労働科学研究:新型コロナウイルス感染症による医学・医療・健康に与えた中長期的影響の調査研究-今後の保健・医療体制整備の観点から-

厚生労働科学研究成果データベースに研究報告書が公開されました。

研究課題新型コロナウイルス感染症による医学・医療・健康に与えた中長期的影響の調査研究-今後の保健・医療体制整備の観点から-
研究年度令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)髙橋 雅英(一般社団法人 日本医学会連合)
研究区分厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究
研究要旨新型コロナウイルス感染症の流行により、受診・検診控えや疾病構造が変化し、治療の遅れにより新型コロナウイルス感染症以外の他疾患の重症度や死亡率が高くなるなど中長期的な影響が生じている。そのため総死亡数の変化なども踏まえ総合的に検討を進める必要性があり、新型コロナウイルス感染症による他疾患および医学全般への影響について、令和2年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)「新型コロナウイルス感染症に対応した新しい生活様式による生活習慣の変化およびその健康影響の解明に向けた研究-生活習慣病の発症および重症化予防の観点から―(20CA2046)」の分担研究および令和3年度厚生労働行政推進調査事業「新型コロナウイルス感染症による他疾患を含めた医療・医学に与えた影響の解明に向けた研究 ―今後の新興感染症発生時の対策の観点から―」として研究・調査を行ってきた。新型コロナウイルス感染症の流行は他疾患を含めた医学・医療・健康へ強く影響し、その影響は短期のみならず中長期におよぶことが予想される。本研究では、これらの影響の実態を調査するとともに、その要因を明らかにし、医療制度上の課題などを総合的に抽出するほか、今後発生しうる未知の感染症や医療緊急事態への即応体制強化と強靱な医療システムなどの政策立案・形成の礎とすることを目的とする。臨床内科、臨床外科、社会医学、基礎医学、病院経営の各分野で研究グループを組織し、新型コロナウイルス感染症が医学、医療、健康に与えた中長期的影響について検討した。