2024年度TEAM事業②

事業名

日本医学会連合 領域横断的連携活動事業(TEAM事業)
「いつまでも健康で美味しく食べる」ための、多学会連携による嚥下障害対策の普及活動

代表者

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 理事長 村上 信五

参加学会

基礎部会:日本栄養・食糧学会
社会部会:日本公衆衛生学会
臨床内科部会:日本老年医学会、日本呼吸器学会、日本神経学会
臨床外科部会日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、日本リハビリテーション学会、日本臨床栄養代謝学会、日本気管食道科学会
その他:日本言語聴覚士協会

事業内容の概略

 私たちは食事の際に、噛んで唾液と混ぜた食物を、のどでゴクリと飲み込みます。この飲み込む働きを嚥下(えんげ)とよびます。嚥下に障害を生じると、口から食べることが困難になるとともに、食物や唾液が誤って肺に入ることで誤嚥性(ごえんせい)肺炎や窒息を生じ、命に危険がおよびます。高齢者はゆっくり進む嚥下障害に気付かないことが多く、誤嚥性肺炎による死亡が増加しています。多くの方々が生涯にわたり健康に美味しく食べるためには、この嚥下の働きをチェックし、嚥下障害の予防や治療を行うことが重要です。
 本事業では、栄養、高齢社会、嚥下、呼吸、脳、神経、リハビリテーションの領域を専門として嚥下障害の治療に関わる学会が領域横断的に連携し、一般の方々と医療職を対象に、嚥下障害の予防や治療の啓発に取り組みます。嚥下障害の危険を減らして国民の方々の健康長寿を伸ばすとともに、医療と介護領域の負担を軽減することを目指します。