持続可能なユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と公平な制度設計に寄与する領域横断的データサイエンス研究事業

事業名

日本医学会連合 領域横断的連携活動事業(TEAM事業)
持続可能なユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と公平な制度設計に寄与する領域横断的データサイエンス研究事業

代表者

日本疫学会 理事長 玉腰 暁子 

参加学会

基礎部会日本癌学会
社会部会日本疫学会
臨床内科日本緩和医療学会                      
臨床外科日本癌治療学会、日本乳癌学会、日本胃癌学会、日本肺癌学会
その他全国がん患者団体連合会、日本医療政策学会、日本がん登録協議会

事業内容の概略

日本は国民皆保険体制下でユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を実現し、全ての国民が必要な医療を受けられる仕組みを整えてきた。しかし、少子高齢化と高額医薬品の普及により、医療財政の持続可能性が課題となっており、財政基盤の確保と公平性の維持が急務である。高額療養費制度改定の議論は当事者との対話不足から一時凍結され、今後は医療関係者や行政等の多様なステークホルダーが客観的データに基づき議論し制度設計を進める必要がある。そのためには、医療経済や受療状況を把握するリアルワールドデータの分析が不可欠であり、これにより公平かつ持続可能な制度設計のエビデンスを提供することを本事業の目的としている。医療費負担や高額療養費の実態分析、制度変更の影響評価、政策提言の策定と情報発信、多様な関係者との連携による科学的根拠に基づく政策決定(Evidence-Based Policy Making)の推進を目指す。